97/8/3
T.Tominaga
LAN につながった環境で Linux を使う
いきさつ
うちの研究室はほとんどの人が X 端末で仕事をしているのだが、
ほんの一部の人はちと古めの DOS/V なマシンに PC UNIX を
入れて仕事している.
で、かくゆう私も昨年までは X 端末だったのだが、今年から
DOS/V なマシンを与えてもらった.
管理者に聞いてみると、
他人に迷惑さえかけなければどう使ってもいいという.
で、どういう風に使われているかをチェックしてみると、
FreeBSD のふるーいバージョン(2.0.5 あたりだったと思う)
がインストールしてあった.
ところが、どうやらこれは
Shared Library などに対応していない、古いバージョンだったようで、
メモリを 24 M しか積んでいないうえ、
Pentium 90MHz のこのマシンでは遅い.
X を立ち上げて kterm の上で mnews でニュースを読む程度で
スワップが起きてしまう.
多分カーネルとかの設定がへぼいせいだろうとチューンしようと思ったが、
使い慣れない FreeBSD だったので、どうやったらいいのかわからない.
さらにいうと、最新版を入れようにも、CDがない.
まあ、CDを買うなり FTP インストールをするなりすればいいのだが、
ちとめんどくさい.
ということで、なし崩し的に Linux をインストールすることになった.
まずはインストール準備
ということで、まず FreeBSD の起動時のメッセージ、
BIOS の設定などを調べる.
チェックすべき項目は、CD がどういうインターフェースでつながっているか、
ハードディスクのインターフェースと容量、ビデオカードの種類、
ネットワークカード、サウンドカード、マウスなど種類と、
使用している IRQ などである.
で、わかったハードウェア環境は
- CPU は Pentium 90MHz, Memory 24M(8*2+4*2), Chipset は Neptune
- NIC は 3com の 3c501
- CDはいわゆる SB インターフェースの奴で、4 倍速
- サウンドカードは SB16 の PnP じゃないやつ
- ハードディスクは EIDE で 408 MB
- ビデオカードは CirrusLogic の CL-5434(2M)
- マウスは PS/2
いやあ、古いマシンですな.
こんなマシンではさすがに快適な動作は無理かなあと思いつつも、
最新版の Linux はどれぐらい軽快なのかを確かめるのを兼ねて、
Slackware をインストールすることにした.
本当は Debian を入れたかったんだけど、
この時点ではまだ日本語パッケージとかが全然そろってなかったうえ
CD もなかったので、
ここは定番と言うことで Slackware 3.1 を入れることにした.
ここで注意!
で、これらの設定を確認した後はもうどーでもいいやと思って、
えいやっとハードディスクを丸ごとフォーマットして FDISK でパーティションを切ったのだが、これが失敗であった.
ふつうに使っているとなかなか気づかないのだが、一つだけ大事なファイルがあり、
バックアップが必要なのである.
それは、/var/mail/ などの下にある、「到着しているがまだ読んでいないメール」
を保持しておくファイルである.
私はこれに気づかずに、約一名の人のメールを消してしまったかもしれません.
この場を借りてお詫びします. _m O m_
インストール
とりあえずのインストールについてはそれほど問題なし.
パーティションを切る
HD が狭いので、パーティションは面倒なことはせずに
Linux native と Linux swap の二つだけにする.
それぞれ 390M / 18M という風に分割した.
事故が起きたのことを考えて、
本来は /var とかは別パーティションにした方がいいのだが、
やめておいた.
信頼性の必要なホームディレクトリ (/home)
は研究室内のファイルサーバ上においているし、
なんかのサーバーにするわけではないので
/var などにそんなに大きなファイルをおくこともない.
それに、研究室ではテープメディア、
CDR などのたくさんのバックアップメディアが使えるので、
ある程度チューンを終えた後で HD の内容を書き込んでおけば、
一発、
といわなくても、それほどの手間もかけずに復旧が可能であるので、
クラッシュしたときの被害はそんなにない.
起動ディスクを作る
研究室にはたくさんのマシンがあるので、
ほとんど問題なくディスクを作ることができた.
SB 接続の CD ということだったので、sbpcd.i を選択する.
で、このディスクを使って起動するのだが、このときにちょっとだけ問題があった.
というのは、SB 接続の CD だと IRQ
とかを自動認識するのにわりと時間がかかるのである.
私はどうもハングしたと思って、途中でリセットを押してしまった.
もちろん、この現象を回避する方法もあって、
ブートの時に明示的に IRQ などのパラメーターを与えればいいのである.
なお、
このとき使ったパラメータは今後 LILO をインストールするときにも使うので、
ちゃんとメモしておこう.
パッケージをインストールする
家にあるマシンで何度も(やりたくなかったけど)やったことなので、
特に問題なく終わる.
fvwm などのアイコンや X のフォント、TeX のマクロとかは
ほかのマシンと共有できるので、
とりあえず最小限しかインストールしないことにする.
後のパッケージは RunRun Linux の勧めるのを基本に選んだ.
タイムゾーンとかマウスとかの設定は楽勝なので省略.
ネットワーク設定
ということで、生まれて初めて LAN につながった環境で使うので、
設定がちょっと心配だったが、
ネットワーク管理人にあれこれ質問しつつ、
メニューで聞かれたことを適切に答える.
世の中には、こういうツールを使って設定を行うのは軟弱だ、
/etc/rc.d/ 以下のファイルを直接書くべきだという
剛の人もいるようだが、そんな知識はないのでさくっと楽な方に流れた.
で、結論から言うと、むちゃくちゃ簡単に設定は終わってしまいました.
少なくとも、PPP でダイアルアップな環境よりも、
LAN の方が設定は数倍楽です.
もし、設定がめんどくさいという人で、
PPP と LAN を併用する必要がある人は、
いわゆる Dialup Router を購入されることをお勧めします.