家庭内ネットワークの敷設

97年12月6日


ここでは, 二階(私の部屋)と一階(ダイアルアップサーバである 98note がおいてある。電話回線は一階にしか来ていないため) の間にどうやってネットワークを敷設したかを中心に, 話を進める。

はっきり言って, 一般家庭で LAN を構築する場合, このケーブルを引くというのが最大の問題となるのではないだろうか。 ひと部屋にすべてのコンピュータがあったとしても, 床にケーブルが這い回っているというのは足に引っかけそうで危険だし, 電源ケーブルを始めただでさえスパゲッティ状態の配線がさらにふえるわけで, メンテナンスなどが非常にやりにくくなる。 うちのように, 各部屋にコンピュータが一台づつぐらい存在していると, さらにめんどくさい。 うちの家はそんなに大きくないが, 例えば二階建ての家の一階と二階をつなぐケーブルを引こうと思ったら, かなりの長さのケーブルが必要だし, 家の中を通すにしても外を通すにしても, かなりの距離を引き回すか, 壁に穴をあけるかなどの大仕事になる。 また, ええ加減に引くとケーブルを引っかけて事故 (断線など) の原因になったりする。そのうえ, 10 Base T の青いケーブル(カテゴリー5のケーブル)は結構目立つので, あまり目立つところに引くと壁の色などによってはかなりかっこわるい。 自分一人が住んでいる家やオフィスならばともかく, そうでない場合はかなり気になる。

まぁ, 最初からネットワークケーブルなどを伝わせることが考慮されているオフィスや, 最近のおしゃれなマンションなどではそんなこともないのであろうが, 残念ながら我が家は築20年というインターネットはおろか, パソコン通信すらなかった頃の家なので, そんなことは考えられていない。 その上, 鉄筋二階建てなのでケーブル用に壁や床に穴を開けるのはかなり大変である。 少なくとも素人がやるのはちょっと無理っぽい。

こんな時, どうするのがいいのであろうか。 意外といろいろな方法があるようである。 例えば, 無線ネットワーク。 電波法で自由に使うことが許されている 2.45 GHz のマイクロ波を用いた LAN アダプタが存在するらしい。が, はっきり言ってアダプタの値段が高い。 その上, 速度もそんなにでるわけではない。ということで, 没。 赤外線を使う奴もあるが, これは通信路の見通しがよくないと使えない。 ので, これも没。このほか, 交流電線 (要するにコンセント) を経由してデータを転送するというのもあるらしいが, なんか感電しそうで怖そうなのでパス。

ということで (長い前ふりであったが) 人並に 「1-2 階の間に 10BaseT のカテゴリー 5 のケーブルを引く」ということにした。 10Base2 という選択肢もあるのだが, ケーブルの入手性において, カテ5ケーブルにかなわないので, 没となった。 こんな線がバックボーンだと, 簡単に断線しそうで恐いのだが, 10Base5 のぶっといケーブルが家の中の見えるところをつたっている, というのも何だし, 工事も大変。 将来 100Base に移行する時にでも使えるから, ということで カテ5ケーブルにした。

さて, 問題はどこを通すかである。 どこの家でもできそうなのは階段を沿わせることであるが, うちの家の場合, それではケーブルが 50 メートルあってもたりないので, 没 (ケーブルの値段がかなりかかるし, だいたい 10BaseT のケーブル長は 100 メートルまでである)。 そのかわり, うちの家には幸運にもアンテナの同軸ケーブルを通すために, 小さな穴があけてあったので, これにケーブルを通すことにした。 かなり小さな穴なので, 10Base2 も 5 も絶対に通らないだろう。

まず, たこ糸などを使って必要なケーブルの長さのだいたいの長さをはかる。 たいていのお店では20メートルを越えるケーブルは売ってなくて, メートル単位ではかり売りとなる (お店の人が長さをはかってUTPケーブルを切り, その場でコネクタを圧着してテスタで導通チェックをしてわたしてくれる)。 長さが長さなので, へたすると値段がかなり変わる。 私の場合, 余裕を持たせて大体30メートルということになった。 この長さのケーブルを購入する。

当然ながら二階から一階にケーブルを落す方が簡単なので, 二階の方から作業を開始する。 しかし, これもまた大変。コネクタ部分が引っかかってうまく通せない。 アンテナの同軸ケーブルを一回引き抜き, 10BaseT を通す。その後, もういちど同軸ケーブルを通す。 この時, コネクタの先端が傷つかないように, セロハンテープなどを巻いて保護しておく (本当はマスキングテープなどを使うんだろうが, そんな高級品は家にはない)。 二階のハブにコネクタの片方を突っ込み, 少々の余裕を持たせてケーブルを外に引き出す。 引っ張って断線したりしないように, 数箇所をかすがい(?)で固定する。 なお, いうまでもないが引き出したケーブルが外でもつれたり, 木に絡まったりしないように注意しないと, ケーブルが長いので収拾がつかなくなる。

でもって一階でも同じ事をする。 が, 困ったことに一階の方はさらに穴が小さい。 しかたないので, コネクタ(のつめの部分)を保護しているカバーを外して通す。 その後はアンテナケーブルと同じところを這わせる。 以前のリホーム(笑)で壁紙を張り替えた時にケーブルを一本の管にまとめたので, ネットワークケーブルもその中を通す。こうすると, 水色のケーブルもそれほど目立たない。

実際に通信して断線していないことを確認すれば, 工事は終了である。 おつかれさまでした。ふぅ。